今回は、USのゾンビ人気の秘密に迫りたい。
USニュースサイトにおいてこのテーマの記事は、意外に多い。
今年に入ってからも 「ゾンビはなぜ人気があるのか?」 という記事が目立つ。
しかし、日本のニュースサイトでは、まだそれほど多く目にすることはできない。
そこで筆者も、この謎を追求してみることにしたのだ。
iPhone Appstoreで、有料DL/無料DL/売上を問わず、 Top300以内に入っている Zombieアプリの本数を数えてみると、 やはり、結果が日米でかなり違っているようだ。
■US Top300以内(11/11/13現在)
Zombieville USA 2 Please Stay Calm - Zombie Apocalypse MMORPG Zombie Farm Plants vs. Zombies Contract Killer: Zombies Zombie Highway Call of Duty: Zombies Zombie Life Zombie Gunship Zombies Live Zombieville USA Call of Mini: Zombies Zombie Cafe ZombieBooth: 3D Zombifier
計14本
■JP Top300以内(11/11/13現在)
Zombie Farm Plants vs. Zombies ※日本語版 Zombie Life Zombie Cafe ※日本語版 ZombieBooth: 3D Zombifier Zombie Restaurant
計6本
USのほうが圧倒的に多く、またランキングの内訳もいい。
今回はこれらのアプリをレビュー紹介していくことで、 「なぜ、これほどまでUSでZombieが愛されるのか」を探る一助となれば幸いだ。
なお、今回はアプリ本数が多く、また、それぞれを試遊しているため、物量が多い。 そこで、誠に勝手ながら記事を前後編にわけてアップさせていただくことにした。 どうかご了承願いたい。
タイトルからも分かる通り、 Zombieville USA の続編。10/27リリース。
開発元はMika Mobile, Inc. 。
US有料ランキングTop7、売上ランキングTop43。
JPでは有料ランキングでTop683と、まだまだだが……
プレイヤーは次々と登場するゾンビを撃ちながら、救助が来るのを待つ。
ショットガンや拳銃、バット等の武器を駆使し、体力や残弾数に気をつけながら生き延びるのだ。
お金を貯めて、新しい武器にグレードアップしていくのが楽しい。
特徴はポップな絵柄と、ゾンビの頭が吹っ飛ぶなどのスプラッター表現。
操作方法は、画面上のゲームパッドを使用して行うタイプで、
日本の皆さんにとっては少々ヘビーな仕様かもしれない。
前作と比較して、縦移動の概念が出来た点と、
時間経過でゴールとなる点は、ちょっとマニアックになってしまった気がする。……

スナイパーゲーム “Contract Killer” の Zombie版。
リリース元は、ヘビー寄りな3Dゲームの得意な Glu Games Inc. 。
10/14登場の新作で、US無料ランキングTop275、売上ランキングTop55と、
相変わらずの低Install(インストール数が少ない)、高ARPU(一人あたりの課金額が高い)傾向。
そんな Glu に筆者はしびれる。
しかし、日本では売り上げランキングTop303とボチボチ。
プレイヤーは定位置で、相棒の女性を後方支援し、ゾンビから守る。
純正の Contract Killer と異なり、ゾンビゲームらしくショットガンなどが登場する。
Glu の狙撃システムはとても扱いやすいが、
この距離からのショットガンには、かなりドキドキする……
銃+ゾンビというのは黄金パターン。
相手が人間ではなくゾンビなので、気兼ねなく銃を発砲できるというのがポイント。
シチュエーションも「ガソリンスタンドから物資を回収する」など、
NPCとのコンビプレイならではのもので、ゾンビモノの終末感もバッチリと伝わってくる。

2011/7/14登場のゾンビレストラン。リリース元は CyberAgent, Inc.。
日本発(制作はUSかもしれないが)のせいか、US売上ランキング539位。
逆にJPでは140位と日米逆転している。
“COOK or DIE” というサブタイトルは、気が利いていて良い。
絶対に “COOK” を選ぶ。
プレイヤーはレストランを運営するが、入店してくる客層はゾンビに偏っている。
キッチンでメニューを作り、テーブルに配膳すると、ゾンビはそれを食べ、満足して帰っていく。
レストランオーナーが何故、このような環境に出店を決意したのかは謎だ。
この Zombie Restaurant は、ゾンビアプリとしては珍しく、日本のほうが好調。
日本発(CyberAgent)である点や、ビジュアル面が要因と考えられるが、
USでもさすがに、Facebookアプリから脈々と受け継がれるこの「カフェモノ」フォーマットが
飽きられてきているのかもしれない。

庭に攻めてくるゾンビを、植物たちがやっつけるという変わったコンセプトのアプリ。
「ラインタイプのディフェンスモノ」では金字塔にあたるタイトルで、PCのフラッシュ時代から人気。
2010年1/20リリースで、現在US有料ダウンロードTop32、売上Top40と好調を持続。
日本ではしっかり日本語版がリリースされているが、 売上238位。
プレイヤーは植物を配置して、右から押し寄せるゾンビからマイホームを守る。
植物には攻撃タイプや、エネルギーを生み出すタイプがいて、
状況に応じてうまく配置する必要があるぞ。
リアルタイムストラテジーでは “Crystal War“ を特に好む筆者としては、
この Plants vs. Zombies は少々シンプルすぎると感じるが、
皆さんがもしも、「ディフェンスモノ」初挑戦ならばオススメしておきたい。

Activision の看板タイトル “Call of Duty” から Zombie バージョンが登場。
Call of Duty は XBOX360 などで人気の FPS (自分視点のシューティングゲーム)。
このアプリでは、ゲームシステムはそのままに敵が Zombie になっているというわけだ。
2009年リリースで現在、US有料ダウンロードTop85、売上Top79 と好調を持続。
もちろん、日本では安定の圏外だ。
立てこもっている建物にゾンビ達が侵入してくるので、倒し続けよう。
進入路を修復して、入ってくるのを遅れさせたりといった戦略性もあるのだが、
いわゆる「お話にそって進んでいくタイプ」ではないため、賛否はわかれるところだ。
日本ではあまり人気のない「ゾンビ」+「FPS」の本作。
2つのキーを用いての移動と射撃はそこそこやりやすく、多少オートで狙ってくれたりもする。
マルチプレイヤーモードも搭載しているし、手軽にFPSをプレイするにはいいかもしれない。
もちろん、「ゾンビ」や「FPS」を好まない人にはオススメしない。

“Please Stay Calm” は10/14 リリースの新作。
リリース元の Massive Damage, Inc. もニューフェイス。
基本的なプレイ感は「クエストクリア型」に近いが、
iPhone位置情報を用いて、同じ地域の仲間とセーフハウスを構築するなど、
新しい試みが色々と組み込まれている。
US無料ダウンロードTop21、売上Top345と、これから伸びてきそうなアプリ。
残念ながら日本ではまだ圏外。
与えられたミッションに従って、ゾンビ狩りをしたり、セーフハウスを強化したりする。
もちろん、プレイヤー同士のバトル要素もある(設定的には謎だが……)。
「クエストクリア型」のアプリとしては、ゾンビの終末的世界観をうまく表現している。
ただ、目新しい要素が多いせいか、慣れるまでちょっと大変かもしれない。
2009年リリースの Storm 8 「クエストクリア型」アプリ。
ここ最近は勢いがなかったが、たまたま US売上ランキングTop144に上がっていた。
Installは伸びていないので、アプリ内セールの影響と思われる。
ちなみに日本ではTop500程度。
以前にも説明した通り、 Storm 8 では「クエストクリア型」を量産しており、
この “Zombies” はその中では良くも悪くもないランクのアプリ。
プレイヤー=ゾンビという点が異色。
AppGuraの読者である皆さんにはもはや説明不要と思うが、
初めての方に説明すると、「クエストクリア型」とは、
要は「怪盗ロワイヤル」のような、タップだけで進むタイプのアプリなのだ。
「ながら」で遊べてしまうのがうれしい。
Storm 8 のアプリ各種については、比較対象として頻出するため、
いずれ一挙に紹介したいと思う (全部中身いっしょだけど……)。

前編の最後を飾るのは、”Zombie Highway”。
タイトルの通り、ゾンビの邪魔をかわして、高速道路を走り抜けるのだ。
2010年8月リリースで、現在US有料ダウンロードTop67、売上Top145。
日本では圏外。
プレイヤーは車を左右に操作してゾンビをひいて倒していく。
倒せなかったゾンビは車の左右に張り付いてくるので、タップして銃で振り落とす。
途中の障害物にこすれば、ゾンビを簡単に引き剥がすこともできるのだ。

いかがだっただろうか。
以上で、「なぜアメリカではゾンビが人気なのか?」の前編を終えようと思う。
詳しいまとめは後編にゆずるが、これまでのタイトルから受ける印象として、
ざっと下記のような点が「人気の秘密」の一部に感じられる。
・ゾンビは人種の壁を越えた悪者で、攻撃することで罪悪感は生まれない
・ゾンビはモンスターなので、スプラッター表現が可能
・ゾンビのいる世界観(終末感)はアナーキーでスリリングである
後編のアプリもひととおり紹介してから、
「ゾンビ人気の秘密」もアップデートしてみるとしたい。
※後編へ続く
(kana)
2 Responses to “なぜアメリカではゾンビが人気なのか?……USトップ Zombie アプリ15タイトルから学ぶ (前編)”
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