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今回は普段とは趣向を変えて、
US Appstoreランキングの傾向について書きたい。

筆者は主に、ヒットアプリの指標となるUS売上ランキングを参照し、
レビュー紹介するiPhoneアプリを選ぶ。

ところが昨今、この売り上げランキング上位の固定化が進んでいる。
つまり、定番アプリが確立されつつあり、入れ替わりが少なくなってきているのだ。
(一方のダウンロードランキングは入れ替わりが多い傾向にある)

そこで今回、USで大きな売上を生んでいるアプリとは、
どういったものが多いのかを知るため、
とある1日のUS売上ランキングTop100を参照し、独自に傾向を調べてみることにしたぞ。

 

■サンプルデータ概要

国:US
範囲:売上ランキングTop100
日時:2012年1月のとある1日間

※集計結果にはAppGura独自の集計方法を採用

 

 

■ゲーム率

USAppstoreのランキングには、当然のことながら、
「ゲーム」も「ゲームでないもの」も含まれている。

しかし、USランキングは、日本のランキングと比較しても
ゲーム率が高いのが特徴なのだ。
その傾向は、サンプルデータからも見て取れる。


ゲーム…85%
ゲームでないもの…15%

 

ゲームがほとんどだ。

USのゲームに対する人気の大きさは iPhoneアプリに限らず、
コンシューマゲームでもみられる傾向なのだ。

 

ちなみに、Top100入りした15%の貴重な「非ゲーム」のうち、
27%はデーティングアプリ、いわゆる「出会い系」というのも興味深い。

Grindr Xtra は素敵な男性と出会えるアプリだ……

 

 

■時代設定の割合

USアプリの多くが採用する時代設定は、
いわゆる「剣と魔法のファンタジー世界」が定番である日本とは大きく異なる。


原始時代…1%

中世…8%
西部時代…1%
近代…4%
現代…33%
世紀末…1%

日本戦国江戸…1%
ファンタジー…3%
自然環境(時代不詳)…4%
なし/非ゲーム…44%

 

「現代」を用いたものが飛び抜けて多い。

ただし、いくつかのゲームジャンルにおいては、
選択肢が「現代」以外にない、という背景があるため差し引いて考えよう。

「現代」の内訳はここでは割愛してしまうが、
時代選択の余地があるゲームジャンルのみに絞っても、
その割合は15%以上に及ぶため、「現代」は人気といえそうだ。

現代モノはギャングや町づくりとの親和性が高い

 

また、正統派の「中世」についても人気が高く、
主に「騎士」や「戦争」といった題材と強く結びついている。

 

「現代」を舞台にしたアプリが多い点について、
USは日本よりも「リアリティ」を重んじる傾向にあることも、少なからず影響していそうだ。

よく語られるのが、「映画文化のUS」と「アニメ文化の日本」の違いだが、
それが時代設定の傾向にも表れているといえるだろう。

※「中世」と「ファンタジー」の区別は、構造物や魔法の存在感をもとにおこなった

 

■題材の割合

次は、「何を前面に押し出しているか」=「題材」について調べよう。
題材は、文化的な背景が色濃く出やすい部分なので、
日本とは大きく異なる結果が得られるはずだ。


戦争…11%
動物…6%     ※動物園やペットショップなど、特定動物ではないもの
ゾンビ…5%
ギャング…4%
鳥…4%   ※ほぼ Angry Birds
出会い…4%
カジノ…3%
街…3%
騎士…2%
ガールズ系…2%
車…2%
その他…54%

 

「戦争」が群を抜いて強い。

強力な軍隊を有し、比較的短い間隔で軍事行動を行なっている
USという国家ならではの結果ともいえそうだ。

人気のクエストタイプアプリ "World War"

 

 

次に、意外にも「動物」 が多い。

女性と児童がプレイするゲームとして、
新しく定番の座を勝ち取った雰囲気がある。

犬猫の類はUSでも人気

 

逆に、Facebookアプリの時代より定番だった「カフェ」、「レストラン」、「農園」は、
飽和状態が続いたためか、ランキングから、なりを潜めてしまった。
(ゲームシステムとしては受け継がれているが)

 

「ゾンビ」が強い点は、以前の記事でも触れたので割愛しよう。

なぜアメリカではゾンビが人気なのか?……USトップ Zombie アプリ15タイトルから学ぶ

 

しかし、人気の題材はあれど、「その他」が過半数を占めていることから、
題材の偏りはそこまで大きくないことがわかる。

つまり、驚きをもたらす題材のアプリを投入すれば、
USにおいて成功する可能性も捨て切れないというわけだ。

 

さて、前編ではゲーム率、時代設定や題材について調べてみた。
いかがだっただろうか。

後編では、以下のような要素の傾向について話していきたいと思う。

・版権もの率
・キャラビジュアル
・ゲームジャンルの割合
・シンプルゲーム率

 

ご期待いただきたい。

 

(kana)

 

  2 Responses to “US Appstore 売上ランキングの傾向と対策<前編>”

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